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AIが思い通りにならない原因は「丸投げ」にあり!制御率を劇的に上げるプロンプト設計術 | プロナビAI人事見る、学ぶ、実践する。
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この記事は約10分で読めます
「AIに指示を出しても、思い通りの成果物が返ってこない」
「修正を重ねるうちに、結局は自分でやった方が早いと感じてしまう」
このような経験をした人も多いのではないでしょうか。実は、AIが期待通りに動かない原因の多くは、AIそのものの性能ではありません。多くの場合、人間側が無意識のうちに「考える工程」を省略し、AIに丸ごと判断を委ねてしまっていることにあります。
本記事では、AIがどのような考え方で処理を行っているのかを整理しながら、テキスト生成から画像生成まで、AIを「優秀な部下」として活用するための具体的な指示の出し方(プロンプトエンジニアリング)をわかりやすく解説します。
POINT
AIへの指示が伝わらない根本的な原因(トークン制限や文脈欠如) 画像生成における「ガチャ」要素を減らし、意図通りの構図を作るテクニック AIツール(ChatGPT、Claude、Midjourney等)の使い分けと、人間が担うべき役割の境界線
なぜAIは指示を「わかってくれない」のか?伝わらない3つの原因
AIに対してフラストレーションを感じる場面では、AI側でも「どのように処理すればよいのか判断できない」状態に陥っている可能性があります。まずはAIの考え方や処理の仕組みを理解し、技術的な課題として整理することが重要です。

1. AIは行間を一切読まない(ハルシネーションの真因)
人間同士のコミュニケーションでは、阿吽の呼吸や「行間を読む」ことが当たり前ですが、AIにはその前提がありません。AIは、入力されたテキスト情報だけを手がかりに、次に続く言葉を確率的に予測する仕組みになっています。
そのため、指示の中に含まれていない背景情報は、AIにとっては「存在しないもの」と同じ扱いとなり、人間側が言語化して伝えなければなりません。
2. 詰め込みすぎた指示は「最初と最後」しか伝わらない
AIモデルには、一度に処理できる情報量(トークン数)に限界があります。また、近年の研究では、長大なプロンプトを入力した場合、文章の「冒頭」と「末尾」の情報はよく認識される一方、「中間」にある指示が見落とされやすいという特性(Lost in the Middle現象)が指摘されています。
複雑なタスクは一度で完了させようとせず、手順を分割して段階的に指示を出すことが、精度向上の近道です。
3. AIが判断できる材料が足りていない
AIは、過去に学習したデータをもとに回答を生成します。そのため、学習データに含まれていない最新情報、非公開の社内用語、極端にニッチな専門分野については、正確な回答ができません。
AIが判断材料を持たない質問を無理に答えさせようとすると、誤った情報を生成する可能性が高くなります。社内固有の知識が必要な場合は、RAG(検索拡張生成)を活用するか、プロンプト内で参照すべき資料やテキストを明示的に与えることが必要です。
【テキスト編】ChatGPT・Claudeが「優秀な部下」に変わる指示の型
ビジネスシーンで文章作成や要約などを依頼する際、「文章力が高い文章を書いて」といった抽象的な指示では、AIのアウトプットは安定しません。重要なのは、表現力ではなく構成で指示することです。
脱・丸投げ!役割・制約・出力形式を分ける「構造化プロンプト」
「○○について書いてください」といった曖昧な依頼だけでは、AIは視点やトーン、情報の深さを判断できず、結果として内容がぶれやすくなります。こうしたズレを防ぐために有効なのが、プロンプトを構造化して伝えることです。

役割・条件・アウトプットの形式を分けて整理することで、AIはそれぞれの要素を明確に認識できるようになります。
以下のようなテンプレート(型)を使えば、指示の意図が伝わりやすくなり、修正の手間も大幅に減らすことができます。
【構造化プロンプトの基本テンプレート】
#命令書 あなたは**[役割:プロのマーケター]です。 以下の[制約条件]に従い、[入力文]をもとに[出力形式]**で成果物を作成してください。
#制約条件
文字数:400文字程度
トーン:論理的かつ説得力のある文体
ターゲット:決裁権を持つ経営層
専門用語には簡単な解説を加えること
#入力文 (ここに要約したいテキストや、元となる情報を貼り付ける)
#出力形式
見出し付きのMarkdown形式
重要なポイントは箇条書きにする
このように「#」や「[]」を使って情報の区切りを明確にすることで、AIの解釈ミスを大幅に減らすことができます。
AIに「前提条件」」を指示する技術
AIの回答に対して「どこか浅い」「一般論に終始している」と感じる場合、その多くは「誰に向けて」「何のために」書くのかという前提条件が抜けています。
単に「メールの文案を作成してください」と指示するのではなく、以下の例のように背景とターゲットを明確に与えてください。前提条件の有無で、回答精度は大きく変わります。
【背景(Why)】
「納期が遅れていることを謝罪しつつ、信頼を損なわないようにリカバリーの提案を行いたい」
【ターゲット(Who)】
「長年の取引があるが、礼儀や形式を重んじる年配のクライアント担当者」
「この文章を読む相手がどのような感情になることがゴールか」まで定義することで、AIは文脈に沿った適切な言葉選びができるようになります。
「思考プロセス」を確認して認識ズレを防ぐコツ
複雑な判断や論理展開が求められるタスクでは、唐突に最終回答を求めると、論理の飛躍や前提のズレが起きやすくなります。そこで有効なのが、思考プロセスを段階的に確認するアプローチです。
具体的には、プロンプトの最後に
| 「まずはアウトライン(構成案)を作成し、私が確認してから本文の執筆に進んでください」 |
といった一文を加えます。
このワンクッションを挟むことで、AIの理解不足や認識ズレを早い段階で修正でき、結果的に手戻りを減らすことができます。AIと協働するうえでは、「考え方を見える化する」ことが非常に重要です。
一度で諦めない!「修正指示(フィードバック)」で精度を高める方法
最初から完成度の高い回答が出ることは多くありません。AIを使いこなしている人ほど、対話を重ねながらアウトプットを磨いていきます。大切なのは、「どこをどう直したいのか」を具体的に伝えることです。
修正指示の黄金フレーズ
修正の方向性をAIに正しく伝えるための、代表的なフレーズをいくつか紹介します。
【具体性の向上】
「全体的に抽象的です。『例えば〜』といった具体例を2つ追加してください」
【視点の切り替え】
「その案にはコスト面で懸念があります。コスト削減の観点から、別の案を提示してください」
【トーンの修正】
「やや堅い印象です。もう少し親しみやすい語尾に書き直してください」
【情報の整理】
「情報量が多く読みづらいです。重要なポイントを3つに絞り、表形式で整理してください」
こうした適切なフィードバックを重ねることで、AIはより実務に使える「部下」へと育っていきます。
「Custom Instructions」で前提知識を固定する方法
ChatGPTには「Custom Instructions(カスタム指示)」という機能があり、あらかじめ設定しておくことで、すべてのチャットに共通する前提条件を適用できます。
例えば、以下のような内容を事前に登録しておけば、指示のたびに細かい説明を繰り返す必要がなくなります。
「AIが生成したと分かるような、不自然な敬語や冗長な前置きは使わない」
このように設定しておくだけで、AIは常に「自社の社員」という前提を理解したうえで回答するようになります。AIをより効率的に使うためにも、Custom Instructionsは積極的に活用したい機能です。
【画像生成編】「理想の構図」を確率論ではなく技術で出す方法
画像生成AI(Midjourney、Stable Diffusionなど)で狙い通りのビジュアルを出そうとして、何度も再生成を繰り返す、いわゆる「ガチャ」に陥っていないでしょうか。この方法は時間もかかり、再現性もありません。ここでは、技術で構図や品質をコントロールする考え方を紹介します。
言葉の限界を超える「ControlNet」と「参照画像」
「右手を少し上げて、横顔で、手前にはパソコンがあって……」と、いくら言葉で細かく説明しても、テキストだけでは意図がうまく伝わらないことがあります。
このような場合は、参照画像(Image Prompt)を活用しましょう。構図の参考にしたい画像や、ポーズを示した画像をAIに読み込ませることで、言葉で説明するよりもはるかに正確に意図を伝えることができます。
Stable Diffusionなどの高度なツールでは、「ControlNet」を使うことで、棒人間のポーズ図から同じ姿勢の人物を生成するなど、構図や動きを強力に制御することも可能です。イメージを“説明する”のではなく、“見せる”ことが、精度向上の近道です。
指や顔の崩れを事前に防ぐ「ネガティブプロンプト」必須ワード
画像生成では、「描いてほしいもの」だけでなく、「描いてほしくないもの」を指定することも重要です。これをネガティブプロンプトと呼びます。
特に人物画像において、指の数がおかしい、顔のバランスが崩れているといったエラーが起きやすいため、以下のような単語をあらかじめ設定しておくことをおすすめします。
- low quality
- worst quality
- bad anatomy
- bad hands
- missing fingers
【不要な要素(ぼやけ・不要文字・透かし)を除外する】
ガチャを減らし再現性を高める「シード値(Seed)」固定テクニック
画像生成AIは、ランダムなノイズをもとに画像を生成するため、同じプロンプトでも毎回結果が変わります。
「構図や雰囲気は完璧だが、髪の色だけを変えたい」といった場合に有効なのが、シード値(Seed)の固定です。シード値とは、生成時に使われる乱数の元となる数値のことです。
前回と同じシード値を指定したうえで、プロンプトの一部(髪色や服装など)だけを変更すれば、元の構図や雰囲気を保ったまま、必要な修正を加えることができます。
それでも思い通りにならない時の「妥協点」と「ハイブリッドワーク」
どれだけプロンプトの工夫を重ねても、現在のAIにはまだ限界があります。
100%完璧な成果物をAIだけで仕上げようとするのではなく、人間とAIが役割分担をする「ハイブリッドワーク」の考え方が重要です。AIに完璧を求めず、人とAIで成果を最大化するための「考え方」と「具体的な使い分け」を整理します。
AIは「8割の素材作り」と割り切るマインドセット
AIは、「0から1を生み出すこと」や「大量のアイデアを短時間で出すこと」を得意としています。一方で、細かなニュアンス調整や、文脈全体の完全な整合性を取る作業は苦手です。
そこで、AIへの期待値を 「80点の素材を作ってくれるパートナー」と設定してみてください。
残りの20点は人間が仕上げる前提で進めた方が、結果的に業務時間は短縮されます。AIに完璧を求めて1時間修正を重ねるよりも、人間が5分で手直しした方が早いケースは少なくありません。
仕上げは人間がやる:PhotoshopやCanvaを併用した時短フロー
特にクリエイティブ領域では、AIの生成物を「完成品」ではなく「素材」として扱うのが賢い使い方です。
AIが作成した構成案や下書きをベースに、人間がファクトチェックを行い、実体験や感情表現を加えて仕上げます。
AIで生成した画像の不要な部分をPhotoshopで調整したり、Canvaで文字入れやレイアウトを整えたりして完成度を高めます。
AIツール単体に頼るのではなく、既存の編集ツールと組み合わせたワークフローを構築することが、プロフェッショナルな仕事術といえるでしょう。
目的に合わせて「ツールを使い分ける」ための判断基準
最後に押さえておきたいのは、すべてのAIが万能ではないという点です。各AIモデルには得意・不得意があり、用途によって向き不向きも異なります。
「何を、どこまで、どの精度でやりたいのか」を明確にしたうえで、最適なツールを選ぶ。この判断力こそが、AIを使いこなすための重要なスキルです。
AIサービスごとの特徴や用途一覧
| ツール | 特徴・得意なこと | おすすめの用途 |
|---|
| ChatGPT | 汎用性が高く、論理的思考や指示の理解力が高い。 | 複雑なタスクの設計、壁打ち、データ分析、プログラミング |
| Claude | 日本語の文章が自然で、長文の読み書きに強い。 | 記事執筆、要約、文学的な表現、コーディング支援 |
| Midjourney | 芸術性が高く、高品質な画像を簡単に生成できる。 | コンセプトアート、広告用ビジュアル、インスピレーション用 |
まとめ
AIは決して「魔法の杖」ではありません。しかし、限界を理解したうえで精密な指示を出し、目的に合ったツールを選ぶことで、日々の業務を力強く支えてくれる「頼れる相棒」になります。
まずは、今回ご紹介したテキスト生成の「構造化プロンプト」をそのままコピーし、ご自身の業務内容に合わせて少しずつ調整しながら使ってみてください。これまでとの精度の違いを、きっと実感できるはずです。