結果:写真を学習データとして与えず、プロンプトのみで生成した結果、各AIの表現傾向がよりはっきりと表れました。その中でも、AI特有の不自然さが比較的少ないと感じられたのは、Nano BananaやFireflyが出力した画像です。全体として違和感が少なく、実務用途でも使いやすい印象を受けました。
このように、画像生成AIはツールごとに得意な領域が異なり、同じ指示でも出力結果に差が出ます。
そのため、用途や目的、さらには好みに合わせて、まずは無料で実際に出力してみて、仕上がりを確認しながらサービスを選ぶことが重要です。
結局どれを選ぶ?画像生成AIの特徴比較
画像生成AIは、ツールごとに得意分野や想定用途が異なります。
まずは全体像を把握するために、主要サービスを「利用目的」の観点から整理しました。

利用目的別に見る画像生成AIの分類基準
- AIとチャットで会話しながら、言葉のニュアンスを汲み取って画像生成を行いたい場合
→ 【対話型】Gemini、ChatGPT
- AIで画像を生成するだけでなく、そのまま文字入れやレイアウト調整まで行いたい場合
→ 【デザイン特化型】Canva、Ideogram
- 権利関係が整理された高品質な画像を、ストックフォトに近い感覚で利用したい場合
→ 【ビジネス素材型】Firefly、Freepik
- 写実性や独自性の高い表現など、ビジュアルのインパクトを重視した画像を制作したい場合
→ 【クリエイティブ型】Midjourney、Grok、SeaArt
主な画像生成AI 9サービスの比較表
| サービス名 | 主な料金体系 | 日本語対応 | 商用利用 | 特徴 |
|---|
| Google Gemini | 無料 / 有料 | ◎ | 可 | テキストからの画像生成や、編集に対応したモデルと連携 |
| ChatGPT | 無料 / 有料 | ◎ | 可 | 画像生成・編集に対応(上限は混雑状況等により変動) |
| Grok | 無料 / 有料もあり | △ | 可 | SNS連携に強い、UIは英語中心 |
| Canva | 無料 / 有料 | ◎ | 可 | 生成+編集/デザイン一体型 |
| Ideogram | 無料枠あり | △ | 可 | 文字描画・ロゴ系に強み |
| Adobe Firefly | 無料枠あり | ◎ | 可 | 編集も可能、出力の際、商用利用に配慮 |
| Freepik | 無料枠あり |
〇
| 可 | 素材系生成、複数モデル選択可 |
| SeaArt.ai | 無料枠あり | ◎ | 可 | モデル/LoRA対応、カスタム性高 |
| Midjourney | 有料のみ | △ | 可 | 高表現力・アート寄り |
【詳細解説】おすすめ画像生成AI 9選
それぞれのサービスには、得意とする「領分」があります。UI(操作画面)の特徴や、最新モデルの動向を含めて詳しく見ていきましょう。

【対話型・リアル表現重視】Google Gemini / Nano Banana
GoogleのAIチャットツールです。画像生成機能を呼び出すと、画面上に「バナナ」のアイコンが表示される“Nano Banana”系の最新UIで(Imagen 3搭載)画像生成が利用できます。
- 特徴:人物の肌の質感や光の当たり方など、写真としてのリアリティに定評あり
- 得意な画像:自然な人物写真、日本の街並みや風景、料理
- 無料版でできること: 高品質な画像生成(回数制限あり)。Googleアカウントがあれば即利用可能
- 有料版でできること(Google AI Pro):月額 2,900円(税込)でNano Banana Proが利用可能。優先的なアクセス権、最新モデルのフル活用、Google Workspace(Docs等)との連携
【対話型・万能】ChatGPT (チャットジーピーティー)
AI画像生成の代名詞「DALL·E 3」やGPT-4o系の画像生成に対応。チャット形式で指示を練り上げられるのが最大の特徴です。
- 特徴:指示(プロンプト)への忠実性が高く、曖昧な要望も文脈から読み取ることも可能
- 得意な画像:3Dレンダリング風のイラスト、ファンタジー、複数の要素を組み合わせた複雑な構図
- 無料版でできること:1日数枚の生成(例:2枚前後の目安。時期・混雑で変動)
- 有料版でできること(ChatGPT Plus):月額 20ドル(約3,000円)。生成上限は運用状況で変動、画像の一部だけを描き直す「編集機能」の利用
【クリエイティブ型・SNSトレンド】Grok (グロック)
イーロン・マスク氏率いるXAI社が開発。X (旧Twitter) 上で利用できる最新AIです。
- 特徴:最新モデル「FLUX.1」を採用。SNS投稿ワークフローと連携しやすいのが強み
- 得意な画像:高解像度な実写、SNS向けのインパクトある画像、著名人のパロディ(利用規約の範囲内)
- 無料版でできること:提供状況により生成不可の場合が多い(閲覧が中心)
- 有料版でできること(X Premium):X Premium加入で利用上限や優先度が上がる一方、無料でも一部利用可能。さらに高性能なGrok3は有料。
※ 多言語対応だが品質・UIは英語中心
【デザイン特化型・時短】Canva (キャンバ)
デザイン制作プラットフォーム「Canva」内で動く「Magic Media」機能です。
- 特徴:生成した画像をそのままチラシやSNS投稿のテンプレートに組み込める
- 得意な画像:バナー広告用素材、プレゼン資料用の挿絵、柔らかい雰囲気のイラスト
- 無料版でできること:月間合計50回程度の生成(目安。仕様変更あり)
- 有料版でできること(Canva Pro):月額 1,180円〜(月額)。月間500回程度の生成(目安)、背景透過、サイズ変更など高度な編集機能
【デザイン特化型・文字/ロゴ】Ideogram (アイデオグラム)
画像内に比較的正確な文字を描くことに強みがあり、デザイン業務で重宝します。
- 特徴:看板・ネオンサイン・ロゴなどで、スペルミスが起きにくく美しい描写が得られやすい
- 得意な画像:タイポグラフィ(文字デザイン)、ポスター、Tシャツのロゴ案
- 無料版でできること:日次クレジット制(画像約40枚分)。生成した画像は公開設定となる
- 有料版でできること(Basicプラン〜): 月額 8ドル〜。上位プランは非公開生成も可能、高品質な画像ダウンロード、生成枚数の増加
※日本語テキスト描画は可能だが完璧ではない
【ビジネス素材型・安全】Adobe Firefly (アドビ ファイアフライ)
企業のコンプライアンスを重視した、法的安全性を強く打ち出すAIです。
- 特徴:学習データはAdobe Stock等権利クリアな素材を中心としており、商用利用時の安心感を重視。生成物にはContent Credentials(来歴情報)が付与される
- 得意な画像:ストックフォト風の清潔感ある写真、既存画像への要素の追加・削除
- 無料版でできること:月約25クレジットの付与(目安)
- 有料版でできること(プレミアムプラン): 月額料金1,580円〜(税込)。付与クレジットはプランにより変動。見た目上の“ウォーターマーク(透かし)削除”が目的ではなく、マークは消えてもContent Credentialsが付与される設計
【ビジネス素材型・高品質】Freepik (フリーピック)
世界最大級の素材サイトが運営。プロ仕様の「使いやすい写真」が手に入ります。
- 特徴:自社および外部を含む複数モデルに対応し、ストック用途の画像を得やすい
- 得意な画像:ストックフォト品質の人物・風景、ウェブサイトのヘッダー画像。
- 無料版でできること:1日あたりの限定的な生成(クレジット制)。
- 有料版でできること(Premium): 月額1,300円から(割安になる年払いもあり)。1日あたりの生成上限の大幅アップ、全素材の商用利用ライセンス。より安いプランでは外部AIを使用した画像生成が可能。
【クリエイティブ型・アニメ/趣味】SeaArt.ai (シーアート)
世界中の画風モデルをブラウザで切り替えて使える、カスタマイズ性の塊です。
- 特徴:アニメ調・ゲーム風キャラクター領域に強みがあり、LoRAやControl系の条件付けも活用可能。
- 得意な画像:アニメ絵、2Dイラスト、特定の画風への「固定」
- 無料版でできること:1日に独自のスタミナというコイン付与。上限範囲内で利用可能。
- 有料版でできること(VIPプラン):月額 944円〜。生成の優先順位アップ、より高度な設定項目(LoRA等)の開放。
【クリエイティブ型・芸術/高デザイン】Midjourney (ミッドジャーニー)
「AIアート」を牽引する代表格。誰でも芸術的なビジュアルを得やすい、高い表現力を持ちます。
- 特徴:描き込みの密度とライティング(光の当たり方)の美しさに定評があります。
- 得意な画像:幻想的なアート、建築デザイン、映画のようなシネマティックな描写
- 無料版でできること:無料版は現在行っていない。
- 有料版でできること(Basicプラン〜): 月額 10ドル〜。有料プランであれば商用利用権、生成枚数は各種プランに応じる
※日本語でも利用可能だが、より安定させるなら英語推奨
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【目的別】画像生成AIの失敗しない選び方
最後に、目的別にマッチした画像生成AIはどれなのか、最短ルートで確認していきましょう。

→【ビジネス素材型】Adobe Firefly または Freepik
→【デザイン特化型】Canva 一択。生成から配置までがスムーズ
→【クリエイティブ型】SeaArt.ai は理想に近い絵柄を出力
→【クリエイティブ型】Grok の表現の幅広さを活用できる
思い通りの画像を出す「プロンプト」のコツ
どのツールを使用するとしても、AIへの指示(プロンプト)にはコツがあります。
5W1Hの法則を意識する
「誰が(主語)」「どこで(背景)」「何をしているか(動作)」に加えて、「どんなスタイルか(写真風・油絵風など)」「照明はどうするか(夕日・ネオンなど)」まで具体的に書くと、生成精度は大きく向上します。指示が曖昧なほど、仕上がりもブレやすくなるため、できるだけ状況を言語化することが重要です。
英語と日本語の使い分け
GeminiやChatGPTは日本語の指示でも十分に対応できますが、GrokやMidjourneyでは、英語のほうが意図を正確に汲み取ってくれるケースがあります。翻訳ツールなどを用いながら、AIごとの特性に合わせて言語を使い分けることで、満足度の高い出力につながります。
まとめ
画像生成AIは、必ずしも「どれか一つ」に絞る必要はありません。まずはGoogleユーザーであれば「バナナ(Gemini)」を、デザイン業務がある場合は「Canva」を試してみるところから始めるのがおすすめです。
難しく考えすぎず、身近な業務や資料づくりにAIを取り入れてみることが大切です。日々の業務の一部にAIを取り入れるところから、段階的に活用を進めてみてください。