といったネガティブプロンプトを活用し、崩れやすい要素をあらかじめ排除するのも有効な戦略です。
【効率化編】GAS×AIで100件の挨拶メールを半自動化する
個別に文章を作る重要性は理解していても、顧客が100社を超える場合、手作業ですべて対応するのは現実的ではありません。
そこでおすすめしたいのが、Google Apps Script(GAS)とChatGPT APIを連携させた業務ハックです。
スプレッドシート連携で「宛名ごとの個別文面」を一括生成
Googleスプレッドシートに顧客リストを用意し、GASを使ってAPI経由でAIに指示を出します。

【実現する仕組みの概要】
1. スプレッドシートの準備
- A列:会社名
- B列:担当者名
- C列:昨年のエピソード(一言メモ)
- D列:生成されたメール本文(ここを空欄にしておく)
2. プロンプトの設計
- 「以下の情報は取引先データです。C列のエピソードを踏まえ、年始の挨拶メールを作成してください……」という指示文をGAS内で組み立てます。
3. 一括生成
- スクリプトを実行すると、AIがA~C列の情報を読み込み、個別の文面を作成してD列に書き出します。
この方法であれば、担当者はC列の「一言メモ」を入力するだけで対応できます。
ゼロから文章を考える必要がなくなり、「定型文の一斉送信」ではない、相手ごとに気持ちが伝わるメールの下書きを、わずか数分で大量に作成することが可能です。
ビジネス利用の注意点|著作権とマナー
AIは強力なツールですが、使い方を誤ると企業の信頼を損なうリスクがあります。特に年始の挨拶は企業の顔として発信するものだけに、以下の点には細心の注意を払ってください。
個人情報・機密情報は入力しない(マスキングの徹底)
無料版の生成AIツールなどでは、設定によって入力したデータがAIの学習に利用される可能性があります。
そのため、プロンプト内に
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「株式会社〇〇の△△様との取引内容」
「未公開のプロジェクト名」
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といった機密情報を、そのまま入力することは避けてください。
対策:固有名詞を[A社][プロジェクトB]といった形で記号化(マスキング)して入力し、生成後に手動で正しい名称へ置き換える。
生成画像の商用利用ルールと類似性チェック
画像生成AIで作成したクリエイティブを、年賀状やWebサイトなどの業務用途で使用する場合は、利用しているツールの規約で「商用利用が許可されているか」を必ず確認してください。
(Midjourneyの有料プランやChatGPT Plusなどは、原則として商用利用が可能です)
また、まれに既存の著作物(有名キャラクターや特定のアート作品)と酷似した画像が生成されることもあります。
そのため、Googleレンズなどの画像検索ツールを使い、既存作品と類似していないかを確認する工程を挟むことを強くおすすめします。
まとめ
AI活用は、決して「手抜き」や「サボり」ではありません。
文章の構成や素案作成をAIに任せることで生まれた時間を、「相手のことをより深く考える時間」や「より創造的な業務」に充てることこそが、本質的な価値です。
今回紹介したプロンプトやテクニックは、あくまで素材にすぎません。
最後はご自身の目と手で微調整を行い、温かい想いを乗せて相手に届けてください。
まずは、最も身近な社内メンバーへの年始挨拶から、AIを活用した新しいコミュニケーションを試してみてはいかがでしょうか。