AIで差がつくインターンシップ企画の立て方【コピペで使えるプロンプト付】

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毎年訪れるインターンシップ企画の時期。「他社と差別化できる魅力的な内容を考え、企画書にまとめ、集客し、運営する…」この一連の業務に、毎年頭を悩ませてはいないでしょうか。多忙な中で質の高い企画を生み出すのは、決して簡単なことではありません。 本記事では、そんな煩雑な企画業務の大部分をAIで効率化し、質の高いインターンシップを実現する方法を解説します。専門知識がなくてもすぐに使えるプロンプト例もご紹介していますので、今年こそAIの力を取り入れ、マンネリ化したインターンシップの企画から卒業してみませんか。

【この記事でわかること】

POINT
  • コピペで使える、具体的な企画・集客用のAIプロンプト(指示文)
  • 企画だけでなく、当日の運営業務まで効率化するAI活用術

失敗しないインターンシップ企画5つのステップ

AI活用を始める前に、まずは成功するインターンシップ企画の「型」を理解しておくことが重要です。基本を押さえることで、AIの力を最大限に引き出すことができます。

ステップ1. 目的とターゲットを明確にする

インターンシップの成功には、「目的」と「ターゲット」をしっかり定めることが欠かせません。以下の例を参考に、自社ならではの方向性を見つけましょう。

  • 目的の例: 母集団形成、企業理解の促進、早期の優秀層との接触、内定承諾率の向上など
  • ターゲットの例: 特定の学部・研究室の学生、特定のスキルを持つ学生、自社のカルチャーにマッチしそうな学生など

誰に、何を伝え、どのような状態になってもらうためのインターンシップなのか。ここがブレると、以降の企画全体が曖昧になってしまいます。

ステップ2. コンセプトとプログラム内容を固める

目的とターゲットが定まったら、それを実現するためのコンセプトと具体的なプログラムを考えます。

  • コンセプトの例: 「1日で新規事業立案を体験」「現場社員と課題解決に挑む」「自社プロダクトの改善案を考える」
  • プログラムの例:会社説明、グループワーク、社員との座談会、成果発表会、フィードバック

学生が「参加してみたい」「面白そう」と感じるような、魅力的な体験を設計することが鍵となります。

ステップ3. 開催形式と期間、スケジュールを決める

プログラム内容に合わせて、最適な開催形式と期間を決定します。

  • 開催形式:対面、オンライン、ハイブリッド
  • 期間:1day、短期(数日~2週間)、長期(1ヶ月以上)

ここから逆算して、企画書の作成期限や募集開始・終了日、当日の運営体制など、詳細なスケジュールを策定します。

ステップ4. 集客・募集計画を立てる

ターゲット学生に情報を届けるための計画を立てます。

  • 使用媒体: 就活情報サイト、大学のキャリアセンター、ダイレクトリクルーティングサービス、SNS、自社採用サイトなど
  • 広報コンテンツ: 募集ページの作成、スカウトメールの文面、SNS投稿など

どのようなメッセージで、どのチャネルを通じてアプローチすればターゲットに響くかを戦略的に考えます。

ステップ5. 効果測定と評価方法を決める

インターンシップの成果を客観的に評価するための指標を設定します。

  • 定量指標の例:参加人数、アンケート満足度、本選考への応募率
  • 定性指標の例:参加学生のレポート内容、社員からのフィードバック

これらの指標を分析し、次回の企画改善に繋げることが、継続的な成功のために不可欠です。

インターンシップ企画の課題はAIで解決

インターンシップ企画の基本ステップは理解していても、実際には各フェーズでつまづくことも多いのが現実です。特に、以下のような課題は、多くの人事担当者が抱えています。

1. 企画のアイデア出しに時間がかかりすぎる

「自社の魅力を伝えつつ、学生にも楽しんでもらえるユニークな企画」をゼロから考えるのは大変な作業です。毎年同じような内容になり、マンネリ化してしまうケースも少なくありません。

2. 魅力的なキャッチコピーや募集文が書けない

企画内容が固まっても、それを学生に「参加したい」と思わせる言葉に変換する作業もまた一苦労です。ターゲットに響く表現を見つけるために、多くの時間を費やしてしまいます。

3. 企画書の作成がとにかく面倒

目的、背景、内容、スケジュール、予算など、関係各所を説得するための企画書作成は、情報を整理し、体裁を整える手間のかかる業務です。

【解決策】ChatGPT活用で驚くほど効率化できる

「時間のかかる思考・言語化作業」こそ、ChatGPTをはじめとする生成AIが得意とする領域です。ChatGPTを企画のパートナーとして活用することで、担当者はより戦略的な判断や、人でしかできないクリエイティブな業務に集中できるようになります。

【実践編】AIでインターンシップ企画を効率化する具体的なプロンプト

ここからは、ChatGPTを使い、企画業務を効率化するための具体的なプロンプト(AIへの指示文)をご紹介します。内容を自社の情報に書き換えるだけで、すぐに活用できます。

【AI活用の注意点】

AIに会社の機密情報や個人情報を直接入力することは避けてください。あくまで一般的な情報や、公開されても問題ない範囲の情報に基づいて指示を出すようにしましょう。

1. アイデアの壁打ち:AIに企画の“タネ”を無限に出してもらう

マンネリ化しがちな企画のアイデア出しを、AIに手伝ってもらいましょう。多様な視点から、ユニークな企画のヒントを得ることができます。

【プロンプト例:アイデア出し】

# 命令書
あなたは一流の採用イベントプランナーです。以下の条件に基づき、学生にとって魅力的で、他社と差別化できる1dayインターンシップの企画アイデアを10個、提案してください。

# 条件
*   会社名:株式会社プロナビ
*   業界:BtoB SaaS
*   事業内容:人事向けAIツールの開発・提供
*   インターンシップの目的:自社事業と技術力への理解促進、優秀なエンジニア志望学生との接点創出
*   ターゲット学生:情報系の学部・大学院に所属する学生
*   アウトプット形式:
    *   企画タイトル
    *   コンセプト(50字程度)
    *   具体的なプログラム内容(箇条書き)

2. ターゲット設定:ペルソナの解像度をAIで一気に高める

「どんな学生に来てほしいか」を具体的にイメージすることは、企画や広報の精度を高める上で非常に重要です。AIを使えば、ターゲット学生のペルソナを深く掘り下げることができます。

【プロンプト例:ペルソナ設定】

# 命令書
あなたは経験豊富な採用マーケターです。以下のターゲット学生像について、より解像度の高いペルソナを作成してください。ペルソナには、大学での専門分野、興味関心、就職活動で重視すること、情報収集の方法などを含めてください。

# ターゲット学生像
*   対象:都内の有名大学に通う、情報科学を専攻する大学院1年生
*   志向:技術力を活かして社会課題を解決したいと考えている。大手志向よりも、裁量権を持って働ける環境を好む傾向がある。

3. プログラム作成:1dayワークショップの骨子をAIと作る

企画の方向性が決まったら、具体的なタイムテーブルを作成します。AIに骨子を作ってもらうことで、思考の抜け漏れを防ぎ、効率的にプログラムを設計できます。

【プロンプト例:プログラム作成】

# 命令書
あなたは研修設計のプロフェッショナルです。以下のコンセプトに基づき、1dayインターンシップ(10:00~17:00、休憩1時間)のタイムスケジュール案を作成してください。各プログラムの目的と内容を簡潔に記述してください。

# コンセプト
「AIで人事業務をハックせよ!現場の課題を解決するプロダクト改善ワークショップ」

4. 企画書作成:箇条書きから企画書構成案をAIに作らせる

頭の中にあるアイデアの断片をAIに渡すだけで、論理的な構成案を生成してくれます。資料作成の時間を大幅に短縮可能です。

【プロンプト例:企画書構成案作成】

# 命令書
あなたは人事部長向けの資料作成が得意なコンサルタントです。以下の箇条書きの要素を元に、インターンシップの企画書の構成案を作成してください。説得力のある流れになるよう、論理的に構成してください。

# 箇条書きの要素
*   目的:エンジニア採用の競争が激化。早期に優秀層と接触したい。
*   企画内容:「AIで人事業務をハックせよ!」というテーマのワークショップ。
*   ターゲット:情報系のトップクラスの学生。
*   差別化:他社にはない「リアルな事業課題」を体験できる。
*   期待する効果:参加者の30%が本選考に応募。
*   予算:[具体的な金額]

学生の心を掴む!AIを活用した募集・集客術

優れた企画も、ターゲットである学生に届かなければ意味がありません。AIは、学生の心に響くメッセージ作りにおいても強力なパートナーとなります。

ターゲット学生に響くキャッチコピーをAIで量産する

企画の魅力を一言で伝えるキャッチコピーは、集客の成否を分けます。AIを使えば、多様な切り口のキャッチコピー案を短時間で大量に得ることができます。

【プロンプト例:キャッチコピー作成】

以下のインターンシップ企画の魅力が伝わるキャッチコピーを、ターゲット学生(技術志向の強いエンジニア志望学生)に響くように、異なる切り口で10個作成してください。

# 企画概要
*   内容:当社が実際に直面しているプロダクトの課題に対し、AIを活用した解決策をチームで考えるハッカソン形式のワークショップ。
*   特徴:現場のトップエンジニアがメンターとして伴走し、実践的なフィードバックを行う。

スカウトメールの文面をパーソナライズするプロンプト

ダイレクトリクルーティングで送るスカウトメールは、一人ひとりに最適化されているほど開封率・返信率が高まります。AIを使えば、候補者のプロフィール情報に基づいたパーソナライズ文面の雛形を効率的に作成できます。

募集ページの文章もAIでラクラク作成

募集ページに必要な「開催概要」「プログラム内容」「得られる経験」「求める人物像」といった項目をAIに指示するだけで、分かりやすく魅力的な文章のドラフトを生成してくれます。

企画だけじゃない!AIによるインターンシップ運営の効率化

AIの活用範囲は企画や集客に留まりません。当日の運営や事後フォローといった、細かくも重要な業務も効率化できます。

参加者への事前・事後連絡メールの自動生成

リマインドメールや、参加後のお礼メールの文面作成は定型的な業務です。AIに基本のテンプレートを作らせておけば、あとは一部を修正するだけでスピーディーに対応できます。

当日のアイスブレイクネタをAIに考えてもらう

オンライン開催で陥りがちな「場の固い雰囲気」を和らげるアイスブレイク。テーマや参加者の属性を伝えるだけで、AIがユニークなネタを提供してくれます。

参加者アンケートの設問作成と回答分析

インターンシップの効果測定に不可欠なアンケートも、AIに目的を伝えることで適切な設問案を作成させることができます。さらに、集まった自由記述の回答をAIに要約・分類させることで、分析工数を大幅に削減することも可能です。

【ケーススタディ】AI活用でインターン企画はどう変わったか

実際にAIを活用した企業では、どのような変化が起きているのでしょうか。具体的な事例をご紹介します。

ケース1. BtoB SaaS企業:企画工数を60%削減し、内容の質も向上

毎年インターン企画に約40時間を費やしていたA社。ChatGPTを導入し、アイデア出しから企画書作成、募集文案作成までの一連の業務に活用したところ、企画工数を15時間まで削減することに成功。捻出できた時間で、現場社員との連携強化やプログラム内容のブラッシュアップに注力でき、結果として学生満足度も前年比で20%向上しました。

ケース2. ベンチャー企業:学生満足度95%の体験型ワークを創出

少人数の人事部でリソース不足に悩んでいたB社。AIに他社の成功事例を多角的に分析させ、自社の強みを活かしたユニークなワークショップの骨子を作成。企画の「壁打ち相手」としてAIをフル活用することで、人事担当者だけでは思いつかなかった斬新なプログラムを設計し、参加学生の満足度95%という高い評価を獲得しました。

まとめ

本記事では、AIを活用してインターンシップの企画・運営を効率化し、質を高めるための具体的な方法を解説しました。企画の「型」を押さえれば成果につながりやすく、「時間不足」「アイディア枯渇」といった課題も、AIで十分に解決可能です。プロンプトを活用すれば、企画立案から資料作成、運営やフォローまで幅広くサポートしてくれます。

難しい知識は不要ですので、まずはこの記事で紹介したプロンプトをコピペして試すところから始めてみて下さい。AIとの対話を通じて、一歩先のインターンシップ企画を実現しましょう。

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